大しめ縄奉納 大漁願う/のへじ祇園まつり開幕

野辺地八幡宮に大しめ縄を奉納し、大漁を願う漁業者ら

 藩政時代の栄華を伝える青森県野辺地町最大の祭り「のへじ祇園まつり」が21日、4日間の日程で始まった。初日は同町漁協の関係者が野辺地八幡宮に大しめ縄を奉納する「しめあげ」が行われ、大漁や海上安全を願った。

 赤、白、黒の布を巻いた太い縄3本をより合わせた大しめ縄は、長さ約11メートル、重さ約1.5トン。ねじり鉢巻きに祭りばんてん姿の組合員ら約30人が、大しめ縄を載せた台車の綱を引いて野辺地漁港を出発し、ほら貝を吹き、大漁旗をなびかせながら八幡宮まで700メートルほどの道のりを進んだ。

 八幡宮に到着後は神事に臨み、参道にある鉄製の柱に大しめ縄を据え付けた。同漁協の砂原則行組合長は「長く続く伝統行事で、今年も皆さんの協力で奉納できた。ホタテがしっかり成長し、豊漁になるよう祈願した」と話した。

 八幡宮境内ではこの後、宵宮祭が開かれ、露店を楽しむ多くの子どもたちや家族連れらでにぎわった。

 22日はまつりのメインである初日山車合同運行を、6年ぶりに夜間に実施。23日は海上渡御、24日は日中に最終日山車合同運行を行う。

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