中里青果「芋の唄」パッケージ 世界的アワード銀賞

ペントアワード銀賞に決まった「芋の唄」の業務用3製品。上下段ともに左からスリ、キザミ、サイノメ

 青森県五戸町のナガイモ加工食品製造販売業「中里青果」(中里孝生社長)の業務用「芋の唄」冷凍商品3種が、世界的なパッケージデザイン賞「ペントアワード2025」のフード部門銀賞を受賞した。14日の取材に対し、中里琢美専務は「身近な農産物を、デザインの力で世界へ発信できたことを誇りに思う」と喜んだ。

 ペントアワードは2007年にベルギーで創設。デザインの質、ブランド表現、創造性と革新、感情的なつながりを世界屈指の専門家50人以上が審査し、上位をダイヤモンド、プラチナ、金賞、銀賞、銅賞の5段階で表彰する。今月上旬に受賞商品が発表され、日本から金賞に6品、「芋の唄」など銀賞に9品、銅賞に7品が選ばれた。フード部門は銀賞2品、銅賞1品だった。

 同社の業務用冷凍3種(スリ、キザミ、サイノメ)のパッケージは、用途の違いがひと目で伝わるイラストを配し、素朴さと安心感のあるブランドイメージを表現している。以前のパッケージはロゴのみだったが、1990年に商標登録した「芋の唄」35周年に合わせ新デザインを秋田県横手市のトウメイド(宮崎昌裕社長)に依頼、今年2月から採用している。

 商談会でデザインの重要性を感じていたという中里専務は「デザインで商品に新しい息吹を吹き込むことができた。今度は受賞で認知度が上がることを期待したい」と話した。同社は業務用商品が主力。市販用には、ナガイモ漬けやパウチ入り冷凍とろろなどを製造し、一部はタイにも出荷している。

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