歩く旅を通してハイカーと沿線地域の交流や地域の観光振興につなげようと、環境省が八戸駅(青森県八戸市)から十和田湖(十和田市)までのロングトレイル(長距離自然歩道)の設定に取り組んでいる。全長約120キロの「八戸十和田トレイル(仮称)」。南部、五戸両町を含む4市町を縫い、地域の暮らしや歴史文化、自然の魅力を体感できる。2023年秋には専門家を招いてモデルツアーを行い、予定路線の課題などを検証した。情報の発信体制などを整え、24年秋からの試験的な運用を見込む。
ロングトレイルは歩く旅を楽しむ道のことで、同省十和田八幡平国立公園管理事務所によると近年、健康や自然への関心の高まりを受けて注目されている。東日本大震災の「記憶の道」でもある、みちのく潮風トレイル(八戸市-福島県相馬市、全長1025キロ)もその一つだ。
八戸十和田トレイルの予定路線は、鉄路でのアクセスの拠点となる八戸駅が起点。櫛引八幡宮(八戸市)、史跡聖寿寺館跡(南部町)などを経て奥州街道(南部町、五戸町)を伝い、十和田市の道の駅奥入瀬ろまんパーク、奥入瀬渓流、そして終点の十和田神社(十和田湖畔休屋)を目指す。休憩や宿泊を考慮して9日間程度で歩く設定としている。
同省は同国立公園満喫プロジェクトの一環として、関係する自治体や観光団体とともに21年度から同トレイルの設定に着手。プロジェクトは「歩いて楽しむ」を基本方針の一つとしており、既存の自然歩道など管理者の定まっている路線をつないで再編した。
24年度に標識の設置や路線マップの公開、運営体制の構築などを進め、秋ごろに試験運用を始める予定。将来的には三陸復興国立公園やみちのく潮風トレイルとの連携も視野に入れる。
みちのく潮風トレイルの管理を統括するNPO法人みちのくトレイルクラブ(宮城県名取市)の職員で、八戸十和田トレイルの予定路線を踏破した柳田真澄さん(34)は、同トレイルについて「ロングトレイルではミドルクラスの120キロの距離の中に、食など内陸側の文化、歴史、自然がぎゅっと詰まっているのが魅力。宿までのアクセスが改善できると歩きやすくなる」と語る。
十和田八幡平国立公園管理事務所の新田一仁保護管理企画官(38)は「少しでも多くの方に歩いてもらい、意見や感想をいただきたい。新しく生まれるトレイルを沿線地域の方々と一緒に育て、地域の魅力を伝えていきたい」と話す。
ロングトレイルは歩く旅を楽しむ道のことで、同省十和田八幡平国立公園管理事務所によると近年、健康や自然への関心の高まりを受けて注目されている。東日本大震災の「記憶の道」でもある、みちのく潮風トレイル(八戸市-福島県相馬市、全長1025キロ)もその一つだ。
八戸十和田トレイルの予定路線は、鉄路でのアクセスの拠点となる八戸駅が起点。櫛引八幡宮(八戸市)、史跡聖寿寺館跡(南部町)などを経て奥州街道(南部町、五戸町)を伝い、十和田市の道の駅奥入瀬ろまんパーク、奥入瀬渓流、そして終点の十和田神社(十和田湖畔休屋)を目指す。休憩や宿泊を考慮して9日間程度で歩く設定としている。
同省は同国立公園満喫プロジェクトの一環として、関係する自治体や観光団体とともに21年度から同トレイルの設定に着手。プロジェクトは「歩いて楽しむ」を基本方針の一つとしており、既存の自然歩道など管理者の定まっている路線をつないで再編した。
24年度に標識の設置や路線マップの公開、運営体制の構築などを進め、秋ごろに試験運用を始める予定。将来的には三陸復興国立公園やみちのく潮風トレイルとの連携も視野に入れる。
みちのく潮風トレイルの管理を統括するNPO法人みちのくトレイルクラブ(宮城県名取市)の職員で、八戸十和田トレイルの予定路線を踏破した柳田真澄さん(34)は、同トレイルについて「ロングトレイルではミドルクラスの120キロの距離の中に、食など内陸側の文化、歴史、自然がぎゅっと詰まっているのが魅力。宿までのアクセスが改善できると歩きやすくなる」と語る。
十和田八幡平国立公園管理事務所の新田一仁保護管理企画官(38)は「少しでも多くの方に歩いてもらい、意見や感想をいただきたい。新しく生まれるトレイルを沿線地域の方々と一緒に育て、地域の魅力を伝えていきたい」と話す。