五戸まつり間近 高まる熱気

ひばり野自治会の山車小屋で25日、急ピッチで作業を進める制作者ら

 五戸地方最大の祭事「五戸まつり」が9月5~7日、青森県五戸町中心街で開かれる。参加団体の豪華な山車づくりが大詰めを迎え、子どもたちが加わったお囃子(はやし)の練習も熱を帯び、祭りムードが高まっている。

 同まつりは五穀豊穣(ほうじょう)などを願う稲荷神社、神明宮、八幡宮の三社の大祭。今年は9団体が参加し、5日と7日の午後、それぞれ「お通り」「お還(かえ)り」の合同運行を行う。

 各団体は、神話や伝説などを題材にした山車の制作を5月ごろから開始。8月に入るとお囃子の練習を連日行っている。

 ひばり野自治会は昨年のまつりで、山車、お囃子ともに最優秀賞を僅差で逃しており、「今年こそは」と燃えている。

 山車の題は「矢ノ根五郎と七福神」。制作が他団体より若干遅れており、急ピッチで作業を進めている。「特徴は豪華さや迫力など各団体で違うが、うちは華やかな山車にし、できれば最優秀賞を取りたい」と運行責任者の北上剛さん(45)。お囃子の練習については「子どもたちも悔しい思いがあって一生懸命で、みんなの足並みがそろってきた」と話し、合同運行での披露を待ちきれない様子だ。

 昨年2冠だった博労町自治会は「鬼子母神」で出陣する。大方完成しており、運行責任者の田嶋心也さん(37)は「荒々しい迫力を楽しんでほしい」と話した。お囃子は参加する子どもたちが約90人もいるため、町立公民館の小ホールを借りて練習。楽しそうに取り組む子どもたちを見ながら田嶋さんは「練習通り、まつりでも楽しんで演奏してほしいな」と話した。

 主なイベントは次の通り。(特記以外の開催場所は中心商店街周辺)

 ◇5~7日=町小・中科学展(前9・0~後3・0、町立公民館体育センター)

 ◇5日=山車夕暮れ展示(後4・30~後6・30)

 ◇6日=山車組対抗お囃子競演会(後2・30~後4・50)▽五戸小唄合同流し踊り(後5・0~後6・0)▽山車夜間共演(後6・30~後8・40)

 ◇7日=奥州よさ来いまつり(後5・30~後8・40)

まつりが近づき、お囃子の練習に熱が入る博労町自治会

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