カードを使ってゲームを楽しむ明治小の6年生

 八戸圏域8市町村(青森県八戸市、三戸郡6町村とおいらせ町)で形成する八戸圏域連携中枢都市圏(愛称・八戸都市圏スクラム8=エイト=)は、楽しみながら圏域内の文化財に親しんでもらおうと、「文化財バトルカード」を作成した。圏域内の文化財を「指定」「推し」「レア」「時代」の観点から数値化し、これらの能力と文化財の特性を生かした「特技効果」を使って遊ぶゲームの要素を取り入れたカード。全部で42種類あり、22日から、文化財がある圏域内21カ所で配布する。

 「八戸圏域文化財魅力発信事業」の一つとして、2022年度に圏域の小学校や児童館でワークショップを行い、修正を重ねて制作した。カードには国、県、市町村の指定文化財のほか、遺跡、伝統工芸品などの名前と市町村、キャッチフレーズが書かれている。

 42種類の内訳は、八戸市が12種類、7町村は各4種類。ニホンカモシカ、ニホンジカは市町村区分がない。印刷枚数は各500枚。

 19日は八戸市の明治小学校(八嶋俊次校長)で6年生23人を対象にワークショップが行われ、カードを使った陣取りゲームを楽しみながら、文化財への理解を深めた。大坂瑠菜(るな)さんは「楽しみながら勉強にもつながる。今後もこのゲームをやりたい」、ゲームで優勝した班の恵茂田(えもた)葵さんは「知らなかった文化財を見に行き、特徴などを知りたい」と話した。

 八戸市社会教育課の柏井容子・主査兼学芸員は「地域にはこんなに多くの文化財がある。夏休みに入ったらぜひ実際に現地に行って文化財を見て、カードをもらってください」と児童に呼びかけ。五戸町教育委員会教育課の村本恵一郎課長補佐は取材に「カードを通じて文化財を知っていただき、文化財保護につながっていければ」と話した。

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