青森県産マツカワ ブランド化へ協議会

外ケ浜町三厩地区で養殖されているマツカワ

 希少で高級なカレイ「マツカワ」を青森県内で養殖する漁業者や県栽培漁業振興協会(階上町)などは12日、「マツカワ養殖振興協議会」を設立した。研究機関や大学など関係者間での連携を強化し、県産マツカワの養殖事業の推進や認知度の向上を目指す。

 外ケ浜町三厩地区などで養殖されているマツカワは歯ごたえがある弾力と脂が乗った甘みが特長。稚魚のふ化や飼育をする同振興協会は昨年度、約1万7千匹を出荷した。今後は10万匹の出荷を見据えている。

 協議会は関係市町村や養殖漁業者、県水産総合研究所のほか、弘前大学でブランディングやマーケティングを学ぶ学生チームなどでつくる。マツカワを活用した観光需要の発掘や、雇用の創出など地域経済の活性化に取り組んでいく。同振興協会の二木幸彦業務執行理事が会長に就いた。

 関係者約20人が出席して外ケ浜町役場で開いた同日の会合では、出席者が現状の課題や目標などを報告。弘前大の学生チームはブランド化に向け、県産マツカワを使った駅弁や加工品の販売などを提案した。

 二木会長は取材に「イカやサケ、ホタテなど主力魚種の不漁が続く中、安定的な生産が可能な養殖もののニーズが高まっている。コスト面などの課題はあるが、協議会を通じて、マツカワを地域の産業の核にしていけたら」と話した。

県産マツカワの課題や目標を報告する出席者=12日、外ケ浜町役場

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