ザトウクジラ? 外ケ浜・平舘沖を悠々


 青森県外ケ浜町平舘沖の陸奥湾で今月3日、ザトウクジラとみられるクジラ1頭が泳いでいるのが確認された。ボランティアガイド「むつ湾フェリーでいるかに会いたい(隊)」代表で、陸奥湾でイルカなどを10年以上観察している青森市の会社員の三宅聡至さん(49)が見つけた。ザトウクジラだとすれば、三宅さんが目撃するのは2020年6月以来2度目という。

 ザトウクジラとみられるクジラが泳いでいたのは同日午後5時10~40分ごろ。三宅さんが外ケ浜町の「道の駅たいらだて」裏の海岸でイルカなどを観察中、平舘沖から津軽海峡方面に移動する姿を発見した。

 特徴的な胸びれと尾びれは確認できなかったが(1)背びれの形がミンククジラと明らかに異なり、ザトウクジラの特徴が見られる(2)体長は10メートル前後と推測される(3)深く潜る際に猫背になっていた(4)初めてザトウクジラを確認した時と同様にカマイルカに囲まれて移動していた-などからザトウクジラと判断したという。

 三宅さんは「(ザトウクジラとみられるクジラを)4年ぶりに発見して驚いた。今年も陸奥湾にイルカが入ってきており、クジラも見ることができるかもしれないので、ぜひ湾内を運航する船舶や海岸から、観察してほしい」と語った。

3日に平舘沖で確認されたザトウクジラとみられるクジラ(三宅さん提供)

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