大平山元遺跡の「局部磨製石斧」グッズ化

局部磨製石斧などをモチーフに開発された、大平山元遺跡の新グッズ

 青森県外ケ浜町の住民団体「大平山元(おおだいやまもと)遺跡もりあげ隊」は今年、同遺跡から発掘された石斧(せきふ)の3Dデータをもとにオリジナルグッズを開発。3月27日には町役場で、山崎結子町長と五十嵐義人教育長に完成報告を行った。

 モチーフに選ばれたのは、同遺跡の本格的調査が始まるきっかけとなった局部磨製石斧。3月21日に国の文化審議会が国の重要文化財(考古資料)に指定するよう、阿部俊子文部科学相に答申した同遺跡の出土品570点にも含まれている。

 同隊がミュージアムショップを運営する遺跡展示施設「む~もん館」では、これまでトートバッグなど約20種類のオリジナルグッズを販売してきたが、来館者からの「出土品そのもののグッズが欲しい」との声を受け、2023年に町が出土品5点から作成していた3Dデータをもとに開発したという。

 2月中旬から同館でのみ販売を始めたグッズは、石斧の2分の1サイズで長さ約10センチの石こうレプリカ(税込み1500円)とキャンドル(同800円)、4分の1サイズで長さ約4.5センチの石こうマグネット(同400円)。合わせてご当地キャラクター「むーもん」のバースデーキャンドル(同330円)もラインアップに加わった。

 同隊の三浦博英代表理事から報告を受けた山崎町長は「これを機に、新しいお客さまにも遺跡をPRできるのではと期待している」と話した。

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