ロゴをあしらった関連グッズを手にする豊川さん(前列右)、蟹田中生ら

 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である大平山元(おおだいやまもと)遺跡(青森県外ケ浜町)の展示施設「むーもん館」が4月にオープンするのに合わせ、蟹田中学校の生徒とイラストレーター豊川茅(ちえ)さん(トヨカワイラスト研究室)=青森市=が共同でデザインしたグッズが完成した。14日、蟹田中生と豊川さん、大平山元遺跡もりあげ隊の三浦博英会長が町役場を訪れ、山崎結子町長に報告した。

 完成したグッズはTシャツとタオルハンカチ、バッグ、クリアファイル。豊川さんが昨年9月に同校で原画作りのワークショップを開催し、生徒が自分たちの住む地域が大昔、どんな様子だったか、縄文人がどのような暮らしをしていたかを想像してイラストや文字を書き起こした。これらを基に豊川さんがポップでかわいらしいデザインに仕上げた。

 豊川さんは「生徒の原画をなるべくデフォルメ(強調、変形)せずにそのまま描こうと決めていた。引きで見ると、校章のような形になっていて、蟹田中学校っぽさを出した。愛が詰まったグッズになったと思う」と話した。山崎町長は「大平山元遺跡は、中学生が石斧(せきふ)を見つけたところから始まった。(グッズ製作を)中学生に携わってもらうのはストーリー性がある。自分が携わったことを誇りに思ってほしい」と語りかけた。

 サケを両手で掲げる縄文人を描いて採用された、幸坂悠翔(こうさか・はると)さん(2年)は「50人ぐらいで描いた中で、自分の絵が入ると思っていなくてびっくりした。ショップに並ぶのが楽しみ。田舎なので有名な町になってほしい」、前田嬉多(うた)さん(同)は弓矢を持った縄文人を描いたといい「想像より、かわいくできていて良かった。多くの観光客に縄文時代のことを知ってもらい、グッズを買ってほしい」と話した。

 むーもん館は4月26日午前10時にオープン。グッズは館内のミュージアムショップで購入できる。

オープン間近の大平山元遺跡展示施設「むーもん館」

お披露目された大平山元遺跡のロゴ

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