マグロ一本釣り体験ツアー、販売が本格化

2日間の挑戦で、全長約2メートルのマグロを釣り上げた上田さん(左手前)ら(本人提供)

 地域連携DMO「一般社団法人しもきたTABIあしすと」(青森県むつ市)は、大間マグロの一本釣り体験を商品化し、今夏から本格的に販売を開始した。大間町のマグロ漁師の漁船に乗り、実際の漁を体験するもので、大間でしか味わえない高単価・高付加価値のコンテンツとして売り出していく方針。

 3日朝、神戸市の上田光彦さん(46)ら4人が荒谷潤治さん(51)の遊漁船「青龍丸」で大間沖の津軽海峡へ向かった。4人は餌に食いついたマグロを釣り糸で引く緊張感あふれる作業を体験。体長約2メートル、重さ約90キロのマグロを見事釣り上げた。

 商品はインバウンド(訪日客)を含む誘客拡大を目指して企画。昨年度から法人ホームページで販売を開始したが、今回が初めての実施だった。

 資源管理を目的としたマグロ漁獲枠の関係で、体験期間は7~10月のそれぞれ上旬としている。出港から道具やレーダーの説明、釣り、帰港まで3~4時間の行程で、価格は1グループ(最大4人)税込み33万円。重さ30キロ以上のマグロを釣り上げた際はブロック状に解体し、自宅に発送できる。

 4人は2日も朝から出港し、「電気ショックの電圧はどのくらいか」「マグロは水深何メートルを泳ぐの?」と荒谷さんに質問したり、漁の方法の説明を受けたりしたが、ヒットしなかった。7月には天候の影響で出港できないこともあっただけに、上田さんは待望の釣果に「大間の海の厳しさを体感できた。マグロに(糸を)切られず、釣り上げられて良かった」と喜んだ。

 同法人の萬谷昂大主任は「大間マグロのブランドを生かし、ここでしか体験できないプログラムを国内外に売り出していきたい」と語った。商品の詳細は、法人ホームページで確認できる。

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