世界夜景遺産に認定/むつ・釜臥山「光のアゲハ」

世界夜景遺産に認定された釜臥山展望台からの夜景=24日午後7時40分ごろ

 青森県むつ市の釜臥山展望台から見える夜景が、一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローが創設した「世界夜景遺産」に正式に認定された。26日、市が発表した。これまで台湾ランタンフェスティバルやオーストラリア・シドニーのナイトイベントなど海外10都市の夜景を認定しており、国内では初めてとなる。

 標高785メートルにある釜臥山展望台からの夜景は、奥内方面と大湊方面の海岸線に沿って延びる明かりが羽を広げているチョウに例えられ「光のアゲハチョウ」と呼ばれている。

 認定には、同法人が設けた「世界夜景遺産委員会」が定めた10の基準のうち、3項目以上を満たす必要がある。市は認定に向けて2023年度、展望台を改修するなどして「夜景を意識したまちづくり」「夜景のオリジナリティー」「優れた夜景鑑賞環境」の3項目をクリアした。

 同日、タイ・バンコクのホテルで開かれた「夜景サミット2024」で、山本知也市長が認定証を受け取った。同市以外ではバンコク、タイ・チェンマイ県、香港が認定された。山本市長は現地で感想を求められ「大都市とともに認定されたことは私たちにとって大きな意義を持つ。光のアゲハチョウという特徴的な夜景の価値を高め、グローバルナイトツーリズムにつなげていきたい」と語った。

 釜臥山の夜景は04年、同法人の前身の団体から「日本夜景遺産」に選ばれている。展望台の利用時間は午前8時半~午後9時半。11月3日まで。

釜臥山展望台で開かれた報告会。タイとオンラインで結び、一緒にくす玉を割って認定を祝った=むつ市

世界夜景遺産の認定証を受け取る山本市長(左)=タイ・バンコク(市提供)

むつ市

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