青森県むつ市の釜臥山展望台に向かう観光道路「かまふせパノラマライン」が6日、開通し、展望台もオープンした。同日は天候に恵まれ、訪れた市民らが約7カ月ぶりとなる大パノラマの景色や夜景を堪能した。

　標高785メートルにある展望台は、羽を広げたアゲハチョウに例えられる夜景の観賞スポット。昨年、国内で初めて「世界夜景遺産」に認定された。

　初日の記念イベントには約40人が参加。日没後には、徐々に街の光が増していき、くっきりとアゲハチョウの形が浮かび上がった。家族5人で来ていた市内の会社員澤畑優斗さん（23）は「むつ市を代表する景色。子どもたちに見せたかった」といい、長男の優月ちゃん（3）は「きれい」とはしゃいでいた。

　市観光情報公式X（旧ツイッター）では本年度も毎日、夜景予報を発信する。また、展望台では世界夜景遺産認定を記念した御朱印ならぬ「御光印」がもらえる。展望台の利用時間は午前8時半～午後9時半。開設は11月3日までの予定。