日本三大霊場の一つ、青森県むつ市の恐山が1日、冬季の休山期間を終えて半年ぶりに開山した。午前6時の開門直後から参拝客や観光客が次々と門をくぐり、静かに手を合わせては亡き人をしのんでいた。
火山ガスが噴き出し、硫黄のにおいが漂う荒涼とした岩場は「地獄」に例えられる。参拝客は岩場にある納骨塔、慈覚大師堂、賽(さい)の河原などを巡り、そして一転して白砂と宇曽利山湖の水面が広がる、極楽浄土を思わせる「極楽浜」へ足を進めていた。
あちこちに風車が立てられ、もの悲しげにカラカラと音を立てていた。極楽浜に建つ東日本大震災供養塔では、「鎮魂」「希望」の名が付いた二つの鐘が鳴り響いた。
開山に合わせて8年ぶりに訪れたという京都市の会社員清水拓一さん(61)は「(恐山は)厳かな、安らかな気持ちになれる場所。お寺は京都にもたくさんあるが、もう一度訪れたいと思っていた」と話した。
恐山は毎年5月1日から10月末まで開山し、7月20~24日は恐山大祭が行われる。
火山ガスが噴き出し、硫黄のにおいが漂う荒涼とした岩場は「地獄」に例えられる。参拝客は岩場にある納骨塔、慈覚大師堂、賽(さい)の河原などを巡り、そして一転して白砂と宇曽利山湖の水面が広がる、極楽浄土を思わせる「極楽浜」へ足を進めていた。
あちこちに風車が立てられ、もの悲しげにカラカラと音を立てていた。極楽浜に建つ東日本大震災供養塔では、「鎮魂」「希望」の名が付いた二つの鐘が鳴り響いた。
開山に合わせて8年ぶりに訪れたという京都市の会社員清水拓一さん(61)は「(恐山は)厳かな、安らかな気持ちになれる場所。お寺は京都にもたくさんあるが、もう一度訪れたいと思っていた」と話した。
恐山は毎年5月1日から10月末まで開山し、7月20~24日は恐山大祭が行われる。