初代・大ノ里の功績を今に 化粧まわしなど展示/藤崎

スポーツプラザ藤崎に展示されている大ノ里が大関時代に身に着けた化粧まわし

 大相撲前頭の大の里の活躍に触発され、「相撲の神様」と呼ばれた初代・大ノ里(元大関)の故郷・藤崎町の関係者が、古くから町内に残されてきた大ノ里の化粧まわしを昨年11月、町に貸し出した。町はスポーツプラザ藤崎に展示し、広く町民に大ノ里をPRしている。

 初代大ノ里は本名・天内萬助(1892~1938年)。農家の6人きょうだいの末っ子として生まれた。身長161センチと小柄ながら腕力と足腰の強さで大関に上り、7年間その地位を守った。

 化粧まわしは紫の下地に金色の糸で縁取った岩木山が雲間から顔をのぞかせる図柄。引退後、町内の鹿島神社本殿に納めた。

 同神社の氏子らは2代目大の里の活躍を喜び、今は初代大ノ里を知る人も少なくなっていることから、化粧まわしを多くの人に見てもらうことを思いついた。

 大ノ里の一族・天内司さん(71)は、2代目大の里を「相撲に真摯(しんし)に打ち込む姿は初代大ノ里そのもの」と称賛する。「化粧まわしを通じ相撲の神様の功績と努力の大切さを伝えられれば」と願う。

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