八戸市美術館で初企画ベビーファーストデー

展示室内でベビーカーを押しながら作品を鑑賞する来館者

 企画展「ロートレックとベル・エポックの巴里(パリ)-1900年」が開かれている八戸市美術館で7日、ベビーカーを使う3歳以下の乳幼児のいる家族限定の「ベビーファーストデー」が初めて設けられた。市内外から5組16人が訪れ、ベビーカーのまま展示室に入って思い思いに作品を鑑賞した。

 市美術館は通常の開館日でもベビーカーで入場可能だが、周囲に気兼ねなく小さな子どもと一緒に展示を楽しむ機会を設けようと、市の業務委託を受けた同市の八戸学院地域連携研究センターが企画。本来休館日に当たる火曜日午後の2時間半限定で実施し、観覧料は通常の半額の大人500円とした。

 岩手県久慈市から訪れた女性(30)は生後7カ月の長女をベビーカーに乗せ、時間をかけて展示作品を堪能。「ロートレック展を見たいと思い、ホームページを検索したら今日のことを知った。ゆっくりと作品を見ることができたし、娘がちょっと泣いても大丈夫な雰囲気で良かった」と満足そうに話した。来場者の中には、祖母と母子の3世代で訪れた一家の姿も見られた。

 同センターは月1回、日曜日に美術館2階で無料託児ルームを開設しており、利用者に好評という。同センター副センター長で八戸学院大短期大学部幼児保育学科の加藤康子教授は「子育て中の方々の息抜きの場として美術館を利用してもらえたら」、市美術館の宗石美佐副館長は「子ども連れで美術館に来ても大丈夫-とこの機会に知ってほしい」と来館を呼びかける。

 次回のベビーファーストデーは28日(休館日)午後1時半~4時。事前申し込み不要。

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