東北六大祭り、ノンバーバルで ちょうちん掲げ観客も参加

初日を迎えた劇団わらび座の舞台「祭シアター『HANA』」
 秋田竿燈まつりや青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊りなど東北六大祭りをモチーフにした劇団わらび座(仙北市)の舞台「祭シアター『HANA』」が4日、秋田市のあきた芸術劇場ミルハス中ホールで始まった。県内外から約300人が来場し、言葉を使わず表情や体の動きだけで表現する「ノンバーバル(非言語)」の舞台を楽しんだ。

 震災や感染症の拡大で一度は途絶えた東北の祭りが復活するまでを、若い鬼とこけしの精「オハナ」の恋物語を通して描いた作品。出演者たちは踊りや歌、表情だけで物語を巧みに演じ、華やかな祭りの雰囲気や東北の人々の営みを生き生きと表現した。

 観客参加型の演出も特徴。席種ごとに太鼓、ちょうちん、うちわが用意され、観客はステージの合図に合わせてたたいたり、掲げたりしながら盛り上がった。

 家族で観劇した秋田市の升屋道琥(とうご)さん(下新城小6年)は「太鼓をたたいたら、会場のみんなと友達になった気分で楽しめた」と笑顔で話した。

 演出を担当した栗城宏さん(61)は「お客の反応がとてもよかった。これから見る人にも、言葉での説明がない分、それぞれの解釈で楽しんでほしい」と語った。

 県の主催。県の企業版ふるさと納税制度を利用して集めた寄付を制作費に充てた。

 公演は16日まで(8、9、15日は休演)。チケットは全席指定でS席太鼓シート5千円、A席提灯(ちょうちん)シート4千円、B席うちわシート3千円。18歳以下は全席2500円。ミルハスなどで販売中。

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