三陸復興国立公園創設10周年祝う/八戸市庁

市庁舎に掲げられた10周年記念の懸垂幕=24日、八戸市

 青森県八戸市と階上町をエリアに含む「三陸復興国立公園」の創設から24日で10周年を迎えた。市は同日、記念の懸垂幕を市庁舎別館正面玄関前に設置し、除幕セレモニーを実施。節目を祝い、貴重な自然や景観を次世代に伝えていくことを誓い合った。

 懸垂幕は縦4.5メートル、横1.2メートルで、種差海岸天然芝生地の風景や「祝」の文字があしらわれた。約1年間設置する。セレモニーで熊谷雄一市長は「自然保護と環境保全を図りながら未来に継承していかなければならない」とあいさつ。環境省八戸自然保護官事務所の西澤文華自然保護官は取材に「皆さんの協力もあり、国立公園の指定当初から変わらない自然が残されている。今後も愛され続ける場所であり続けられるよう努力したい」と話した。

 階上町の荒谷憲輝町長は同日までの東奥日報の取材に「国立公園の指定により階上岳の知名度が高まり、町内外から親しみを持って来ていただいている。環境省と協議しながら、休憩所やトイレなどの整備・改修も進めたい」と語った。

 みちのく潮風トレイルを利用して県外から訪れる人が増えている。だが海岸部の宿泊施設は少ないなど、十分な経済効果を受けるための課題は多い。

 国立公園内にある種差海岸インフォメーションセンター(2014年7月開所)と蕪嶋神社鳥居前の蕪島休憩所(15年5月開所)の22年度の来館者数はそれぞれ8万8056人、6万7114人。コロナ禍で落ち込んだ20、21年度から回復基調にあるが、開所当初よりは少ない。

 一方、階上岳の年間入り込み客数は、東日本大震災が発生した11年は3万2715人に減少したが、国立公園創設後は増え15年は10万人を突破。近年は16万人前後で推移している。

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三陸復興国立公園 2013年5月24日、種差海岸階上岳県立自然公園と、鮫角灯台周辺などの地区を陸中海岸国立公園(岩手・宮城)に編入する形で、新たな国立公園として国が指定した。県内の国立公園指定は、十和田八幡平国立公園(1936年に十和田地域が指定、56年に八幡平地域を追加)に続き、77年ぶり2例目。環境に配慮しながら東日本大震災の被災地再生を図る環境省の「グリーン復興プロジェクト」の核と位置付けられた。同省はプロジェクトの目玉として長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」を設定、蕪島-福島県相馬市間、総延長1025キロが2019年6月に全線開通した。

天然芝生地で清掃活動を行う子どもたち。種差海岸の貴重な自然と景観は、住民による息の長い活動で守られてきた=12日

階上岳8合目・大開平では、例年より早咲きのヤマツツジが見ごろを迎え、登山客を楽しませている=22日

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