住職がデザイン 月替わりの絵つき御朱印/弘前・聖心寺

仏の教えに興味を持ってもらおうと、住職の工藤さんが絵を描いているオリジナル御朱印

 青森県弘前市百沢の岩木山中腹にある五色山聖心寺(ごしきさんせいしんじ)は2019年から、仏の教えを身近に感じてもらおうと、オリジナルイラストをあしらった御朱印を月替わりで作っている。描いているのは、かつてねぷた絵師を志したこともあった住職の工藤聖真さん(33)。「仏の教えには心の栄養がたくさん詰まっている。お経を聞くだけでは分かりにくいことも絵で伝えることができたら」と話す。

 御朱印は寺や神社でもらえるお参りした証し。ご本尊や寺社の名前、日付などが墨書きされ、朱色の印が押されていることが多い。最近では、御朱印帳を手に各地の寺社の御朱印集めを楽しむ人も増えている。

 小さい頃から絵を描くのが好きで、高校生までは美術大学に進んで日本画を学びたいと考えていた工藤さん。同寺には、お参りや掃除の手伝いのため、両親に連れられて定期的に足を運んでいたという。高校2年生の時に先代の住職が亡くなり、遺言で跡を継ぐことを託され、同寺に入った。

 月替わりの御朱印を作り始めたきっかけは、病を患いながら毎月お参りに来ていた男性から「今月もお参りできた証しが欲しい」と要望されたこと。季節や行事に合わせて、仏様や神様にまつわる物語などを基にデザインを考え、一枚一枚手作業で仕上げている。

 工藤さんは「津軽は霊場がたくさんあったり一代様があったり、お参りに関する特色がある地域。御朱印が津軽にたくさんの人が訪れる目的の一つになって、地域を元気にできたら」と話す。

 御朱印を受け取る時に納める「ご志納料」は一体千円。インスタグラム(seishinji_official)でも情報発信している。問い合わせは同寺(電話0172-93-3015)へ。

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