翠明荘(弘前)和食懐石で再出発

懐石料理店として再出発する「翠明荘」=22日午後、弘前市

 2020年に新型コロナウイルスの影響で閉店した青森県弘前市元寺町の料亭「翠明荘(すいめいそう)」が9月3日、料理店として再出発する。22日、建物を所有・管理するタイキファーマシー(本社藤崎町)が発表した。同社担当者は「地元の方に利用してもらい、愛してもらえるような店にしていきたい」と話した。取材に対し今後、奥座敷と土蔵を宿泊施設として使用する方針も示した。

 建物は、津軽銀行頭取を務めた実業家、高谷英城氏が別邸として1895(明治28)、1934(昭和9)年に2段階に分けて建築した。敷地内にある奥座敷、土蔵、日本館、洋館、門、あずまやが国登録有形文化財(建造物)に指定されている。

 料理店として使う日本館は大広間1部屋と個室2部屋で計46席あり、水を一切使わずに水の流れを表現する「枯山水」の庭園を眺めながら和食の懐石料理を楽しめる。当面はプレオープン期間として火曜日から土曜日の午後6~9時のみの営業で、1日の客数は20人とする。

 同社は昨年3月末に建物を取得し、ふすまなどの建具の修繕や庭園の手入れなどをしてきた。担当者は「見た目的には(建物の)取得前と大きくは変わらないが、よりきれいに、落ち着ける場所になった」と語った。

 問い合わせは、25日から電話0172-88-8360で受け付ける。後日、インターネットの予約フォームも立ち上げる予定。

「翠明荘」の大広間。枯山水の庭園を見ながら食事を楽しむことができる

弘前市

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