蕪島ウミネコ繁殖地 天然記念物100周年で式典

除幕式でお披露目された記念看板。右は熊谷市長、左はVISITはちのへの塚原隆市理事長=8日、八戸市のマリエント

 青森県八戸市鮫町の「蕪島ウミネコ繁殖地」は8日、国の天然記念物に指定されてから100周年を迎えた。記念セレモニーで、節目を祝う看板やロゴマークがお披露目され、熊谷雄一市長やウミネコ繁殖地蕪島を守る会会長の野澤俊雄・蕪嶋神社宮司ら関係者約20人が次世代に継承していくことを誓った。

 蕪島ウミネコ繁殖地は1922(大正11)年3月8日、国の天然記念物に指定された。全島およびその周囲約109メートル以内を範囲とし、面積は約1万8千平方メートル。毎年約3万羽のウミネコが飛来する。セレモニーは近くの市水産科学館マリエントで行われ、記念看板の除幕式、記念ロゴマークの進呈式が行われた。

 看板は縦1メートル、横1.8メートル。ウミネコの成鳥とかわいらしいひなの写真があしらわれ、「祝 天然記念物指定100周年 蕪島ウミネコ繁殖地」と書かれている。蕪島の繁殖地を囲むフェンスに、来年3月7日まで掲示する予定。

 ロゴマークは、八戸工業大学感性デザイン学部3年の荒木田琴音さん(21)がデザインし、熊谷市長に手渡した。ウミネコのひなをイメージした数字の「100」を親鳥が抱きしめる姿を描いた。「これからも蕪島が繁殖地として続いてほしい」との願いを込めたという。

 熊谷市長は「ウミネコが飛来し繁殖し続けるようにすることが先人から託された使命。市民とともに保護、活用を考えていきたい」、野澤会長は「次の100年、ウミネコとともにどう進んでいくか考えていきたい。市民の方々にウミネコをより理解してもらえるように活動したい」とあいさつした。

熊谷市長(左)にロゴマークを贈呈した荒木田さん=8日、八戸市のマリエント

国の天然記念物指定100周年を迎えた蕪島ウミネコ繁殖地=8日、八戸市鮫町

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