八戸発クラフトビール カネク醸造が初出荷

初出荷された八戸麦酒。7日から販売される=2日、カネク醸造南郷醸造所

 八戸発のクラフトビール造りに取り組んでいる「カネク醸造」(青森県八戸市南郷、山形虎雄社長)は2日、完成した4種類の「八戸麦酒(ビール)」商品を初めて出荷した。7日から八戸市内のスーパーや百貨店、道の駅などで販売される。醸造を担当する山形琢一会長は「これからが本当のスタートであり勝負。市民に愛されるビール造りへ精進していきたい」と語った。

 商品第1弾として完成したのは、爽やかでどんな料理にも合う「ホワイトエール」、ホップを大量に使用しトロピカルフルーツのような香りの「ヘイジーIPA」、ほどよい苦みと香りを重視した「アメリカンIPA」と、サッカーJ3ヴァンラーレ八戸(下平賢吾社長)との提携商品「ヴァンラーレエール」。同エールは県産米まっしぐらを使用しフルーティーな香りが特長で、売り上げの一部をヴァンラーレ八戸に寄付する。いずれも330ミリリットル瓶詰で、合わせて約8千本を出荷した。

 2日は、カネク醸造の南郷醸造所で同社やヴァンラーレの関係者ら約10人が初出荷祈願の神事を行った後、商品をトラックに積み込んで販売先へ出発した。

 「八戸発のビールを造りたいと思ってから10年近くかかり、初出荷することができた。感無量」と山形会長。当初は6月発売の予定だったが「これでいいという味ができるまで時間がかかった」とし「この事業が地域に根付き、若い人たちが参画することを願う」と話した。下平社長は「チーム発祥の地・南郷とつながる取り組みができてうれしい。寄付をいただけるのは、私たちへの心強い支援になる」と感謝した。

 価格はホワイトとアメリカンが500円(税抜き)、ヘイジーとヴァンラーレが600円(同)。問い合わせはカネク醸造(電話0178-38-5474)へ。

初出荷の八戸麦酒をトラックに積み込む山形会長(左から2人目)とヴァンラーレの下平社長(同3人目)=2日、八戸市のカネク醸造南郷醸造所

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