山車運行中止の八戸三社大祭、今年は動画で

 八戸三社大祭運営委員会(塚原隆市会長)は8日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2年連続で神社での祭典のみを行う今年の三社大祭の併催企画の概要を発表した。7月31日~8月4日、青森県八戸市中心街の「マチニワ」などを会場に、過去の祭りなど関連映像の上映やお囃子(はやし)音源の街頭放送、神社の祭典を撮影した動画配信などを行い、祭りの歴史や伝統を見つめ直す機会を市民に提供する。昨年実施したミニ山車展示などは実施しない。

 同市のユートリーで開かれた運営委の全体会議で事務局が説明した。企画では、三社大祭が神社の祭りであることを市民に印象づけるため、神明宮(8月1日)と長者山新羅神社(2日)の祭典を収録し、後日、マチニワの大型ビジョンで上映。また2日午前11時から、おがみ神社の中日例祭をオンラインで配信し、マチニワでも放映する。

 また、11月に開館する市美術館と連携し、「祭りの中の造形美」をテーマにアートディレクターや山車制作者らが語り合うパネルディスカッションを8月1日、マチニワで開催。入場者を限定し、オンライン配信を行う。お囃子の音源放送は今月24日からみろく横丁などで、祭り関連映像の上映は31日夜からマチニワで開始予定。

 塚原会長は「人が集まる状況を避けるため、映像中心の催しにした。三社大祭の神事を動画で市民に見てもらい、祭りの原点に戻ってもらう機会としたい」と語った。今年の三社大祭は昨年と同様、神明宮、新羅神社で祭典を行い、おがみ神社で例祭を執り行う。前・後夜祭での山車展示や神社行列、山車運行は中止となった。

※「おがみ神社」の「おがみ」は、雨かんむりと「龍」の間に「口」が横に3つ

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