真っ白な氷上にカラフルなテントが並ぶ姉沼=1月25日、午前10時ごろ

 青森県内で、氷上でのワカサギ釣りが本格化している。昨季は暖冬の影響で楽しむことができなかったが、今季は多くの釣り人でにぎわう。1月下旬、東北町の姉沼でワカサギ釣りを運営する「青森フィッシングガイド」代表の西本匡さん(45)の案内で、厳寒の姉沼に足を踏み入れた。

 1月25日、午前6時半。日の出前の暗闇の中、西本さんは記者を迎え入れてくれた。周辺の気温は氷点下6度。今期は大雪などの影響から、氷の厚みが例年の約2倍となる40~50センチで「すこぶるいい状態」と笑顔を見せる。

 おととしはシーズンを通して約3千人の釣り人が訪れた姉沼。今期は休日に約500人が訪れるなど盛況となっており、平日だと1人で400匹ほど釣る人もいるという。

 同社では釣り方のガイドに加え、さおやテントなどの貸し出しをしている。西本さんの案内で、氷の上を200メートルほど移動し釣り場を決定。アイスドリルで氷に穴を開け、風よけのテントを張った。エサを付けた糸を穴に垂らして待つこと5分。さおがピクピクと反応する「アタリ」があり、15センチ程度のワカサギを釣り上げた。思わず笑みがこぼれる。その後も5~10分ごとにアタリがあった。

 午前7時ごろには、真っ白だった氷上にカラフルなテントが増え始めた。初めてワカサギ釣りをしたという外川琢凌さん(26)と神島朱里さん(23)は「一度に2匹釣れた時が楽しい」とほほ笑む。釣り好きの友人たちと訪れた弘前大学4年の川村知明さん(23)は「釣り方を教わってからよく釣れるようになった。たくさん釣れるところが楽しい」と話した。

 西本さんは「友人や家族と会話が弾むのがワカサギ釣りの魅力。初心者でも簡単に挑戦できるし、氷上での釣りは今の時期しかできないのでぜひ体験してほしい」と語った。

 基本料金は遊漁券300円(中学生以下無料)、駐車料金300円。今期の営業は、気温が例年通りの場合は2月下旬まで。

 釣った魚は姉沼から車で5分程度の距離にある三沢市の「お食事処おおせっか」で、天ぷらまたは唐揚げに調理してもらうことが可能(100グラム300円から)。ふわっとした食感が口いっぱいに広がり、新鮮な味を楽しめる。メスは産卵前で脂がのっており、今の時期ならではの食べ応えとなっている。

▼マナー考え行動を 氷上釣りの注意点

 楽しくワカサギ釣りをするため姉沼では、練炭など火の出る物をテント内で使用することを基本的に禁止している。一酸化炭素中毒の危険性があるためだ。青森フィッシングガイドでは、酸欠防止のためテントを密封せず、こまめに換気するよう呼び掛けている。

 また、氷に開けた穴に子どもの足が入ってしまう可能性があるため、穴を開ける時は直径15センチ以下にする必要がある。西本さんは「後から来る人の安全も考えて、あちこちに穴を開けないのがマナー」と話す。

 たばこやごみは釣り場に捨てずに持ち帰る。西本さんは「年々マナーが良くなっている。これからも声掛けしていく」と話した。

釣り人(左)にワカサギの釣り方を教える西本さん

「お食事処おおせっか」で、天ぷら(右)または唐揚げに調理してもらえる

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