春色鮮やか「ひなこけし」津軽こけし館で展示即売/黒石

一足早く春の雰囲気を感じさせる「ひなこけし展」

 青森県黒石市の津軽こけし館で、ひな人形を模した「ひなこけし」の展示即売会「楽しい、ひなこけし展」が開かれている。全国各地の工人が制作したかわいらしい作品が200点以上並び、会場は一足早く春の雰囲気に包まれている。3月22日まで。入場無料。

 2010年から行われ、今年で11回目。今回は津軽系や南部系、鳴子系など全国11系統の工人約60人が出品した。

 会場には座りびなや立ちびな、ぼんぼりやひし餅も木で作られた4段飾りのほか、こまやかぐや姫をモチーフにしたものなどユニークな作品がずらり。色付けやデザインも伝統的なこけしとは異なり、来場者が楽しそうに見入っていた。

 五所川原市から訪れ、ひなこけしを購入した女性(52)は「昔のこけしのイメージと違いかわいい。居間に飾りたい」と満足げ。同館スタッフの福田奈緒子さん(19)は「普段のこけしでは使わないような鮮やかな色のものもある。こけしファンが増えてくれればうれしい」と話した。

 ひなこけし展の期間中は、こけし工人が指導する絵付け体験ワークショップのほか、同館2階の有料展示室で中古こけしオークション展も開催している。

伝統的なこけしにはないようなデザインも人気

かぐや姫をモチーフにしたこけし

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