五穀豊穣（ほうじょう）や無病息災を祈る東北町秋まつり（町と町観光協会主催）が30日開幕し、町内で山車の合同運行が行われた。趣向を凝らした色とりどりの山車が子どもたちの元気なかけ声とともに練り歩き、上北地区のメインストリートを華やかに彩った。

　山車8台が青い森鉄道上北駅前イベント広場からスタートし、町役場本庁舎前広場までの約1キロを運行。日本神話や歴史、昔話や縁起物などを題材にした山車が、威勢の良い笛や太鼓の演奏に合わせて現れるたびに、沿道から盛んな声援と拍手が送られた。

　本庁舎前広場では祭りばやし競演会が開かれ、7町内会が早太鼓、波太鼓（普通太鼓）、休み太鼓の3種類を自由に組み合わせて奏でる音色を競い合った。最高賞の町長賞は、上野が6年連続で受賞。上野の鼓笛委員長を務める青木亮さん（39）は「子どもたちが自分から努力し、本番でも一生懸命頑張ってくれたおかげ」と話した。

　同広場では町郷土芸能保存会による神楽や、町内保育園児たちのよさこいソーランなども行われ、終日にぎわった。

　31日は仮装大会や上北中ねぷた運行・流し踊り、流し踊り大会など、最終日の9月1日には山車の合同運行を行う。

　祭りばやし競演会のその他の審査結果は次の通り。

　▽議会議長賞　本町
　▽観光協会長賞　旭町
　▽商工会長賞　新町
　▽敢闘賞　新山
　▽努力賞　栄町
　▽奨励賞　南町