弘前公園の「ねずこ」鬼滅の刃ブームで脚光

弘前公園内に立つ、樹齢500年以上とみられる古木「ネズコ」

 「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」ブームの中、弘前公園三の丸に、主人公・竈門(かまど)炭治郎(たんじろう)の妹・禰豆子(ねずこ)と同じ読み方の古木「ネズコ(別名・クロベ)」が堂々とした姿で立っている。樹齢500年超と推定され、青森県が自生の北限。県の天然記念物に指定されているネズコは長年、弘前の発展を見守っており「後世に伝えていきたい樹木」として大切にされている。鬼滅ブームのおかげで地元では若い世代にもよく知られており、公園関係者は「これを機会に、多くの方々に親しんでもらえれば」と話す。

 弘前城築城前、原生林だった現在の弘前公園付近は築城に伴いほとんどの樹木が伐採されたが、残された数本の中にネズコが含まれていた。ヒノキ科で幹回り5.73メートル、樹高は約20メートル。木質は緻密で丈夫、樹皮は火縄銃の火縄として利用できるため、大切にされていたという。東内門付近にある最長寿のソメイヨシノ、土塁の上にあるアイグロマツとともに2016年、県天然記念物の指定を受け、約8千本ある弘前公園内の樹木の中でも「格上」の存在だ。

 かつて同市一野渡にネズコの天然林があったというが、伐採されて今はない。市職員で樹木医の橋場真紀子さん(47)は「この木が北限の一本になるかもしれず、大事に育てていきたい」と語る。樹高よりも幹回りが太くなる傾向があり、全国的には幹回り10メートルを超える木も。「まだ大きくなる可能性がある長寿の木」と橋場さんは説明する。園内の案内で小学生と一緒に歩く中、今まで紹介してもさほど反応が無かったのが一転、鬼滅の刃ブーム以降「この木はネズコですと説明すると反応が違う」。ネズコは中央高校口近く、緑の相談所脇の園路からすぐ近くという分かりやすい場所にあり、橋場さんは「冬になって体を動かす機会が少なくなる中、『3密』を避けて広々と公園を使っていただき、その時、ネズコにも親しんでもらえれば」と話している。

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