寒さ本格化「雪人参」甘さ一段と、深浦で収穫

地吹雪が舞う中、雪の下からニンジンを掘り起こす作業員たち=15日午後2時半ごろ、深浦町舮作

 青森県深浦町舮作(へなし)の農場で、冬の間に甘さが増す「ふかうら雪人参」の収穫が始まっている。15日は日本海からの寒風で地吹雪が舞う中、作業員が次々と雪の下からニンジンを掘り出した。

 農事組合法人・舮作興農組合(新岡重光代表理事)の農場は日本海近くの高台にあり、約50ヘクタールで雪人参を栽培。収穫は平年並みの14日に始まった。15日は防寒着姿の約10人が、トラクターで掘り起こされたニンジンを一本ずつ手に取り、雪や土を落としていった。

 ふかうら雪人参は1996年ごろから生産し、2018年に商標登録。糖度が果物並みの糖度12に達することもある。県内外の市場や大手飲料メーカーに出荷しており、規格外のものは町内の産直施設に並ぶ。

 地元の町食産業振興公社が、ポタージュやドレッシングなど雪人参の加工品販売に力を注いでいる。同組合の新岡代表理事は「今年の雪人参は品質が良く、糖度も順調。公社との連携を強化して、商品開発を進めたい」と張り切っていた。収穫は4月中旬まで続く見込み。

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