深浦の大イチョウ ライトアップ始まる

夜間ライトアップが始まった北金ケ沢のイチョウ。地元・修道小の児童が点灯式を行った=13日午後6時3分、深浦町

 国の天然記念物で「日本一の大イチョウ」として知られる青森県深浦町北部の「北金ケ沢のイチョウ」の夜間ライトアップが13日、始まった。町観光課によると、緑の葉が黄色く色づく時期は年々遅くなっているといい、今年もまだ昨年同時期並みの2割程度。見ごろは20日過ぎになる見込み。

 点灯式では、同課の神林友広課長が「晩秋の誘客イベントとしてすっかり定着したこの時期の風物詩。ライトアップのスタートを皆さんとともにお祝いしたい」とあいさつ。おそろいの黄色の帽子とレインコートに身を包んだ地元・修道小学校の児童17人が、「ビッグイエロー(大イチョウの愛称)」と元気なかけ声でスイッチを入れた。

 町によるライトアップは今年で13回目。12月1日まで、午後4時半から同8時半に行っている。

 北金ケ沢のイチョウの幹回りは約22メートル。国内の樹種別で1位、全樹種でも3位の巨木。幹から乳房のような形の「気根」が垂れ下がっているため、気根に触れると「母乳の出が良くなる」との言い伝えがあるが、現在は柵が設置され、触れることはできない。

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