田んぼアートで世界にエール

稲で描いたメッセージの一部。「ONE」「ALL」とうっすら見え、今後成長すればくっきりしてくる=12日午後2時すぎ

 新型コロナウイルスの感染防止のため、初めて開催中止となった今年の青森県田舎館村の田んぼアート。代わりに、前向きなメッセージを英語で表現してインターネット上に公開することになり、村職員たちが11~12日、同村の道の駅いなかだて・第2田んぼアート会場で田植えなどの作業に励んだ。例年の大規模アートではなく、展望所での観覧もできないが、みんなでコロナ禍に打ち勝とうという思いを世界に発信する。

 メッセージは、英語で「ONE FOR ALL,ALL FOR ONE INAKADATE,JAPAN」(一人はみんなのために、みんなは一人のために 田舎館、日本)と表記。12日は、村名産のコメ「あさゆき」の緑色の稲をはじめ、黄稲、紫稲を、村職員十数人が横約50メートル、縦約22メートルのエリアに手植えした。

 第2アート会場の弥生の里展望所は今年は一般開放しないが、同展望所にあるライブカメラの映像を、田んぼアート公式ホームページ(http://www.inakadate-tanboart.net/)で見ることができる。

 村企画観光課の鈴木徹さんは「みんなで力を合わせて頑張ろうというメッセージをライブカメラで見てほしい」と話している。見ごろは7月中旬~8月中旬ごろ。

コロナ克服へのメッセージを込めた田んぼアートの稲を植える田舎館村職員ら=12日午前、道の駅いなかだて

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