つがるで縄文遺跡案内所を拡大、ガイド再開

亀ケ岡石器時代遺跡に開所した縄文遺跡案内所と遺跡ボランティアガイドの花岡さん(右から2人目)ら

 世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産である、青森県つがる市の亀ケ岡石器時代遺跡と田小屋野貝塚で6日、縄文遺跡案内所が開所した。新型コロナウイルス感染予防のため、休止していた遺跡ボランティアガイドも同日から本年度の活動をスタート。同案内所を情報発信拠点に、地域の歴史や文化、自然の魅力などを紹介する。

 つがる市教育委員会は2018年度、縄文遺跡群の世界遺産登録を見据え、同市木造館岡にある同遺跡のしゃこちゃん広場に仮設案内所を設けた。本年度はしゃこちゃん広場の南側隣接地へ新たに大型バス3台を含む車10台収容可能な駐車場を整備。案内所は面積約41平方メートルで、昨年度までの仮設より約1.5倍の広さになった。

 ボランティアガイド・つがる縄文遺跡案内人のメンバー9人は11月までの土・日、祝日、午前10時~午後3時、数人ずつ交代で常駐。観光客の求めに応じ、同遺跡の竪穴住居跡確認地点や田小屋野貝塚の人骨出土地点などを案内しながら解説を行う。

 ガイドの花岡トキさん(82)は「コロナが少し気になるが、ここは自然の空気がいい。縄文遺跡の世界遺産登録に向けて盛り上げていきたい」と話した。

 案内所には写真パネルやパンフレット、地図などが置かれており、11月末まで毎日午前9時~午後5時まで一般開放されている。

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