空き家を簡易宿泊所に 自転車ツアー団体代表理事・高橋さん改装 つがる、30日オープン

つがる市木造の堅固地区にオープンする簡易宿泊所「タノナガノヤドッコ」とオーナーの高橋さん

 青森県内でサイクリングツアーなどを実施している一般社団法人「サイクルエクスプローラーあおもり」の高橋俊介代表理事(58)が、つがる市木造の堅固(けんご)地区に空き家を改装した簡易宿泊所を30日にオープンさせる。津軽地方を旅するサイクリストやライダー、ドライバーが気軽に泊まれる場所を提供したいと準備してきた。高橋さんは「自由に過ごしてもらうことがコンセプト。またここに来たいと思ってもらえる宿にしたい」と意気込む。

 堅固地区はJR木造駅から車力方面へ車で約10分の距離にある、15世帯ほどの小さな集落。高橋さんによると、同地区は岩木山と十三湖を巡るサイクリングコースの一つになっているという。高橋さんは今春、空き家を購入し、自身も5月に青森市から移住。独力で内部の改装を進めてきた。

 1階部分が簡易宿泊所「タノナガノヤドッコ」で、中にカフェを併設している。客室は定員13人の大部屋1部屋だが、ふすまで6畳2部屋と8畳2部屋の計4部屋に仕切れる。素泊まりで、利用者が多い日は相部屋(男女別)を想定している。屋外にはテントスペースも用意した。

 チェックイン、チェックアウト時間は設けないことから時間に縛られずに自由に過ごすことが可能。価格は最高でも1泊4千円以下に設定した。

 つがる市によると、市内の宿泊施設の収容可能人数は384人で、キャパシティーの小ささが指摘されている。高橋さんは「料金を抑えた宿泊施設をつくることで、もっと気軽に津軽を旅行してもらえるようになれば」と話す。

 堅固地区の盛り上げにつなげることも目標。堅固自治会の中村宏会長(76)は「旅する人が日本全国から集まり、高齢化が進むこの集落が盛り上がってほしい」と期待している。

 簡易宿泊所タノナガノヤドッコは不定休。カフェは午前6時から夕方までの営業で、宿泊者以外も利用できる。問い合わせは高橋さん(電話090-1450-7104)へ。

宿泊スペース。ふすまで4部屋に仕切ることができる

宿泊所内のカフェ。奥が宿泊スペース

つがる市

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