
約40年にわたって地域住民に愛されてきた青森県つがる市森田地区の光風温泉が、3月末で営業を終える。源泉かけ流しの熱めの湯が売りだが、津軽自動車道全線開通に向けた工事に伴い、源泉を閉じなければいけなくなった。利用客は「心身がぽかぽかになる温泉。残念だ」と惜しんでいる。
温泉は1983年ごろ、森田地区出身の葛西定夫さん(100)が開業。当時、同じ敷地で自転車店、自動車販売・整備業を営んでいたが、大の温泉好きが高じて敷地を掘ったところ湯が湧き出た。家族風呂を構えると、自転車店の顧客らが訪れるように。無料で利用してもらったが時間を問わず人気が衰えなかったため、倉庫を改修して温泉施設を設けた。
浴槽はとろみがある約50度の源泉と水を加える湯に分け、湯冷めしないと好評。入浴料を払えばその日は何度でも入浴できる独特のシステムが自慢だ。以前は、車検を受けた客に入浴券10枚を進呈するユニークなサービスもしていた。
しかし、津軽自動車道全線開通の工事によって今後、源泉がある場所を閉めなければいけなくなり、やむなく営業を終えることにした。
地元の利用客からは惜しむ声が聞かれる。約20年通っている木造地区の木村久さん(77)は「ここのおかげで体も心も健康。残念だなあ」としみじみ。森田地区の天坂光孝さん(57)は「熱い湯が好きで6年ぐらい毎日入りに来ている。残念だが最後まで利用し続けたい」と話す。
営業終了の情報は交流サイト(SNS)などネットに出回ったためか、下北、上十三地方、遠くは岩手県、神奈川県、大阪府からも温泉ファンが訪れお湯を満喫しているという。
葛西さんの長女・太田光子さん(75)は「私たちは店番などで朝から夜までここにいる。今後、自由時間ができてさっぱりするような気持ちと、寂しいような気持ちがある」と率直に言う。葛西さんの長男・定治さん(68)は「サウナも水風呂もない温泉だけど、長年利用してくれたお客さんには感謝している」と語る。2014年、NHKの番組ロケで落語家の笑福亭鶴瓶さんが突然温泉に来てくれたのが、大切にしている思い出だという。営業時間は午前6時~午後8時。毎週月曜日は定休日だが、31日は営業する。
温泉は1983年ごろ、森田地区出身の葛西定夫さん(100)が開業。当時、同じ敷地で自転車店、自動車販売・整備業を営んでいたが、大の温泉好きが高じて敷地を掘ったところ湯が湧き出た。家族風呂を構えると、自転車店の顧客らが訪れるように。無料で利用してもらったが時間を問わず人気が衰えなかったため、倉庫を改修して温泉施設を設けた。
浴槽はとろみがある約50度の源泉と水を加える湯に分け、湯冷めしないと好評。入浴料を払えばその日は何度でも入浴できる独特のシステムが自慢だ。以前は、車検を受けた客に入浴券10枚を進呈するユニークなサービスもしていた。
しかし、津軽自動車道全線開通の工事によって今後、源泉がある場所を閉めなければいけなくなり、やむなく営業を終えることにした。
地元の利用客からは惜しむ声が聞かれる。約20年通っている木造地区の木村久さん(77)は「ここのおかげで体も心も健康。残念だなあ」としみじみ。森田地区の天坂光孝さん(57)は「熱い湯が好きで6年ぐらい毎日入りに来ている。残念だが最後まで利用し続けたい」と話す。
営業終了の情報は交流サイト(SNS)などネットに出回ったためか、下北、上十三地方、遠くは岩手県、神奈川県、大阪府からも温泉ファンが訪れお湯を満喫しているという。
葛西さんの長女・太田光子さん(75)は「私たちは店番などで朝から夜までここにいる。今後、自由時間ができてさっぱりするような気持ちと、寂しいような気持ちがある」と率直に言う。葛西さんの長男・定治さん(68)は「サウナも水風呂もない温泉だけど、長年利用してくれたお客さんには感謝している」と語る。2014年、NHKの番組ロケで落語家の笑福亭鶴瓶さんが突然温泉に来てくれたのが、大切にしている思い出だという。営業時間は午前6時~午後8時。毎週月曜日は定休日だが、31日は営業する。
