太夫勇壮 迫力満点/八戸えんぶり一斉摺り


 青森県八戸市で17日開幕した国重要無形民俗文化財・八戸えんぶりは同日、中心街で全えんぶり組が一斉に舞う「一斉摺(ず)り」を行った。同市や周辺地域のえんぶり組33団体が参加し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。太夫らが、いてついた大地を揺さぶるような迫力あふれる摺りを披露し、沿道から盛んに拍手が送られた。

 同日朝、長者山新羅神社で奉納摺りを終えた各組は、雨や雪が降り続く中、にぎやかな囃子(はやし)を響かせながら行列を作って中心街へ移動。太夫らは、きらびやかな烏帽子(えぼし)を大きく振りながら力強く舞い、春を呼び込んだ。降り続いた雨雪も次第に弱まり、顔にかわいらしい化粧を施した子どもたちは、松の舞や大黒舞などを元気いっぱいに披露した。

 市教委は2019年から、えんぶり初日の17日を「えんぶりの日」として市内小中学校の休業日とし、児童生徒がえんぶりに参加、鑑賞しやすい環境づくりに力を入れている。第一中学校2年生の山村佳苗さんは、友人2人と訪れ一斉摺りを観覧。「えんぶりの日で学校が休みなので友達同士で来た。同級生が出ているのを見られてよかった」と話した。

 御前えんぶり、お庭えんぶりなども行われた。主催する八戸地方えんぶり保存振興会によると、初日の人出は日曜日だった昨年より4万7千人少ない15万6千人だった。八戸えんぶりは20日まで。18日は史跡根城の広場での撮影会、お庭えんぶりなどが行われる。

えんぶり組33団体が中心街で「一斉摺り」を披露した八戸えんぶり=17日午前10時44分、八戸市三日町

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