海峡サーモンの加工場で、濱田組合長(右)から食材の説明を受ける栗原さん=15日午後、むつ市大畑町

 東奥日報社は15日、下北半島エリアの豊かな食文化を首都圏にアピールするため、料理研究家・栗原心平さん(41)を招いて2泊3日の「食材探訪の旅」をスタートさせた。むつ、大間、東通、風間浦、佐井、横浜の6市町村で、新鮮な魚介類や素材の特性を生かした料理を試食・体験して情報発信してもらう。

 初日は青森県横浜町とむつ市を視察。むつ市大畑町では、海峡サーモンを養殖する北彩漁業生産組合(濱田勇一郎組合長)の加工場を見学した。サーモンの刺し身や加工品を試食した栗原さんは、味わいに感心し、早速料理のアイデアを濱田組合長らに披露していた。

 下北の食材の印象について、栗原さんは「そのままでもおいしい食材を、よりおいしく加工してみたいという欲求にかられる。ぜひ下北へ食べに来てほしい。来て良かったと思ってもらえるだろう」と語った。

 栗原さんは旅行中、会員制交流サイト(SNS)のインスタグラムで、各地で撮影した写真や感想を随時発信する。東奥日報も1月下旬発行の東奥日報朝刊やタブロイド新聞で詳細を紹介する。

 食材探訪の旅は、東京電力ホールディングス、リサイクル燃料貯蔵、電源開発の協賛で展開している「下北半島魅力発信事業」の一環。2月には都内の飲食店3店で、6市町村の食材を使ったオリジナルメニューを1カ月限定で提供する「下北半島グルメフェア」も開く。

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