制作した油彩画「汽車」について説明する七戸さん

 青森県三沢市の寺山修司記念館は19日、特別企画展「イラストレーターが挑む寺山修司の言葉」をスタートさせた。寺山の詩や戯曲、歌詞、短歌をモチーフに、気鋭のイラストレーター14人が制作したイラストや絵画、立体作品など17点を展示。「言葉の錬金術師」の異名を持つ寺山の言葉と視覚化された作品を通じ、寺山の世界に触れることができる。

 14人は寺山と同時代を生きた人から若手まで、世代も作風も異なる。会場にはこのほか、寺山自身が描いたイラスト入り書簡など5点も展示している。

 青森市生まれで舞台美術・衣装を手掛ける野村直子さん(57)=東京都在住=は、アクリルガッシュと呼ばれる絵の具を使った平面作品「欣也と紋白、そしてマリー 戯曲・毛皮のマリーより」と、立体作品「この夢はさわっても消えない 戯曲・大山デブコの犯罪より」を制作。「『毛皮のマリー』は言葉の魔力がすごい」と語った。

 弘前市生まれの画家・イラストレーター七戸優さん(60)=東京都在住=は油彩「汽車」を出品した。約1カ月かけ制作、青森県での作品発表は初めてという。「父の書棚に寺山と太宰治の書物があった。大人になり、復習するように(寺山の作品を)知るに至った」と振り返った。

 三沢市の齋藤さち子さん(35)の本型オブジェ「もんだいは」は企画展で唯一、触ることのできる作品。中を開けて鑑賞する。

 同記念館学芸員の広瀬有紀さんは「寺山の言葉と、イラストレーターの共作というコンセプト。1年前から構想を温めてきた」と来場を呼び掛けている。

 19日には野村さんを講師に造形ワークショップが行われ、受講生が約3時間半かけて仮面を制作。11月10日午後2時からは「戦争とモダニズム・大連」を出品した及川正通さんのトークショーが同館で行われる。

 特別企画展は2020年4月12日まで。入館料は常設展と合わせ一般550円、高校・大学生110円、小中学生60円(土曜無料)。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。

企画展会場で、作った仮面を着けて写真に納まるワークショップの受講生。前列右から3人目が講師の野村さん。真後ろの人形は、野村さん制作の立体作品

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