「北の縄文世界」八戸・是川で特別展

函館市で出土した足形付土版。子供の成長を願ったり、亡くなった子供の形見として作られたとされる=八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館

 八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館で、特別展「北の縄文世界-北海道・北東北の縄文遺跡群-」が開かれている。同館の市川健夫主査学芸員は「世界遺産への推薦候補となり喜ばしい。この企画展を通して、たくさんの人に縄文文化を知ってもらえれば」と話す。

 展示では「北海道・北東北の縄文遺跡群」を中心に、国の重要文化財となっている土器や土偶など、約200点が展示され、北東北の縄文時代の暮らしを知ることができる。

 青森県に加え、北海道、岩手、秋田の出土品などを紹介。「定住しムラを作る」「自然との共生」「農耕が始まることなく1万年以上暮らしが続いた」ことなど、日本の縄文文化の特筆すべき点を分かりやすく解説している。海獣や水鳥を表現しているとされる北海道美々4遺跡の動物形土製品や、是川中居遺跡の遮光器土偶、注口土器などの重要文化財も多数展示している。

 9月8日まで。会期中は毎週土曜日に学芸員によるギャラリートークを行う。8月24日午後2時からは、青野友哉氏(東北芸術工科大学准教授)による特別展考古学講座を行う。

海獣や水鳥などを表現しているとされる動物形土製品

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