増田の蔵(秋田県横手市)

 横手市増田地区には、かつて交通の要衝として栄え、主に明治から昭和初期にかけて建てられた古い家屋が残る。近世に整備された細長い短冊形の地割りのほか、家の内部にある鞘(さや)付き土蔵(内蔵)、豪雪地帯特有の切り妻造りの主屋などが特徴。

 内蔵は、樹齢数百年のケヤキや秋田杉をふんだんに使い、室内を漆塗りで仕上げるなど豪華な造り。鞘(さや)と呼ばれる囲いで覆われ、表通りからは見えない独自の構造だ。

 2013年、横手市増田町増田の町並み約10・6ヘクタールを重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定。保存対象は昭和30年代までに建てられた伝統的建造物で、内蔵や主屋など建築物は119件、門や塀などの工作物は9件、樹木や水路などの環境物件は13件。

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