増田の蔵(秋田県横手市)

 横手市増田地区には、かつて交通の要衝として栄え、主に明治から昭和初期にかけて建てられた古い家屋が残る。近世に整備された細長い短冊形の地割りのほか、家の内部にある鞘(さや)付き土蔵(内蔵)、豪雪地帯特有の切り妻造りの主屋などが特徴。

 内蔵は、樹齢数百年のケヤキや秋田杉をふんだんに使い、室内を漆塗りで仕上げるなど豪華な造り。鞘(さや)と呼ばれる囲いで覆われ、表通りからは見えない独自の構造だ。

 2013年、横手市増田町増田の町並み約10・6ヘクタールを重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定。保存対象は昭和30年代までに建てられた伝統的建造物で、内蔵や主屋など建築物は119件、門や塀などの工作物は9件、樹木や水路などの環境物件は13件。

横手市

秋田
白やピンク、紫…シバザクラ鮮やか 横手市・大森リゾート村
秋田
縄文の美、陰影絶妙 県立近代美術館で小川忠博さん写真展
秋田
原画に喪章付け松本零士さん追悼 横手市のまんが美術館
秋田
横手の「かまくら」 3年ぶり観光客迎え開催へ
秋田
住民に冬の癒やしを 平鹿町浅舞「槻の木光のファンタジー」