横手の「かまくら」15日開幕へ 木戸五郎兵衛村で夜の撮影会

県内外のカメラマンが情緒ある光景を写真に収めた木戸五郎兵衛村の「かまくら撮影会」=14日午後5時35分ごろ
 秋田県横手市の小正月行事「かまくら」が15日、2日間の日程で始まる。市本庁舎や横手公園に設置された計約60基のかまくらが幻想的な光景を演出し、雪像やミニかまくらが行事に華を添える。14日夜は同市雄物川町の民家苑木戸五郎兵衛村で恒例のかまくら撮影会が行われた。

 かやぶき屋根の古民家が建つ木戸五郎兵衛村には、かまくら4基を設置。14日の撮影会には県内外のアマチュアカメラマンら約150人が集まり、古民家を背景にかまくらの中で子どもが七輪を囲む風景を写真に収めた。15、16日は同所で踏み俵や箱ぞりの体験会も開かれる。

 市中心部のかまくらは市本庁舎前、横手公園、二葉町、旧片野家住宅(羽黒町)の4会場を中心に設置。日没に合わせて内部に明かりをともし、地元の子どもが甘酒を振る舞うなど観光客をもてなす。点灯は午後9時まで。

 関連行事として、蛇の崎川原ではミニかまくら約3500個に明かりをともした「地上の天の川」と呼ばれる情景を楽しめる。横手南小学校グラウンドには児童が作ったミニかまくらも並ぶ。市本庁舎近くの光明寺公園やJR横手駅東口のよこてイーストでは、町内会や企業の有志が制作した雪像を観賞できる。

 会場周辺では両日、午前9時ごろから順次車両の交通規制が始まる。横手体育館隣の臨時駐車場(約200台収容)と市本庁舎を結ぶ無料バス(午前9時~午後9時)、市本庁舎と横手公園など各会場を巡回する無料バス(午後5時40分~9時)がそれぞれ運行する。

 昨年は記録的な暖冬少雪だったが、今年の積雪量は平年並み。休日開催で例年以上の人出が予想される。主催の市観光協会は「ぜひかまくらの中に入り、本場の雪国情緒を楽しんでほしい」としている。

 行事に関する問い合わせは市観光協会TEL0182・33・7111

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