
第32回あきた十文字映画祭が8日、横手市の三重地区交流センター(旧十文字第2小学校)で始まった。県内外から映画ファンが訪れ、上映後の監督、プロデューサーらのゲストトークと合わせて楽しんだ。9日まで。
地元の映画愛好家でつくる実行委員会(小川孝行代表)の主催で、初日は4作品を上映した。オープニングは大仙市出身の鈴木一美監督(69)が手がけた「ら・かんぱねら」。「夢があれば生きていける」をテーマに、音楽に無縁な中年ノリ漁師がリストの名曲「ラ・カンパネラ」を弾きたいと一念発起する姿を描く。
ゲストトークの冒頭で主演の伊原剛志さんの音声メッセージが紹介され、「ピアノに初めて挑戦し、6カ月かけて(ラ・カンパネラを)何とか弾けるようになった」と振り返った。登壇した鈴木監督はモデルとなった佐賀市のノリ漁師との出会いやキャスティング、撮影の裏話、舞台となった海にまつわる自然保護への思いなどを披露。「次回作は秋田3部作を考えている。これまでの制作現場では抑えていた秋田弁を丸出しにして指導したい」と笑いを誘った。
鑑賞した秋田市の古木三規夫さん(63)は「夢があれば生きていけるというテーマが一貫されていて感動した」。映画祭には毎年足を運んでおり、今年も2日間にわたって全作品を見るという。「ゲストトークで、スタッフや出演者と近い距離で話を聞けるのが毎回楽しみ」と語った。
小川代表(74)は「今年はゲストに監督やプロデューサーを多く呼んだ。創作の根底にある思いに注目してほしい」と話す。きょう9日は午前10時半から、東日本大震災と原発事故の余波を生きる福島県の家族の物語「心平、」、韓国の新鋭キム・ユンス監督の長編デビュー作「あるいは、ユートピア」、小説を書けなくなった作家が本を巡る旅に出る「本を綴る」が上映される。
チケットは1作品1300円。問い合わせは実行委TEL080・8182・3501
地元の映画愛好家でつくる実行委員会(小川孝行代表)の主催で、初日は4作品を上映した。オープニングは大仙市出身の鈴木一美監督(69)が手がけた「ら・かんぱねら」。「夢があれば生きていける」をテーマに、音楽に無縁な中年ノリ漁師がリストの名曲「ラ・カンパネラ」を弾きたいと一念発起する姿を描く。
ゲストトークの冒頭で主演の伊原剛志さんの音声メッセージが紹介され、「ピアノに初めて挑戦し、6カ月かけて(ラ・カンパネラを)何とか弾けるようになった」と振り返った。登壇した鈴木監督はモデルとなった佐賀市のノリ漁師との出会いやキャスティング、撮影の裏話、舞台となった海にまつわる自然保護への思いなどを披露。「次回作は秋田3部作を考えている。これまでの制作現場では抑えていた秋田弁を丸出しにして指導したい」と笑いを誘った。
鑑賞した秋田市の古木三規夫さん(63)は「夢があれば生きていけるというテーマが一貫されていて感動した」。映画祭には毎年足を運んでおり、今年も2日間にわたって全作品を見るという。「ゲストトークで、スタッフや出演者と近い距離で話を聞けるのが毎回楽しみ」と語った。
小川代表(74)は「今年はゲストに監督やプロデューサーを多く呼んだ。創作の根底にある思いに注目してほしい」と話す。きょう9日は午前10時半から、東日本大震災と原発事故の余波を生きる福島県の家族の物語「心平、」、韓国の新鋭キム・ユンス監督の長編デビュー作「あるいは、ユートピア」、小説を書けなくなった作家が本を巡る旅に出る「本を綴る」が上映される。
チケットは1作品1300円。問い合わせは実行委TEL080・8182・3501