むつ市 腕利きの海峡産天然ヒラメの漬け丼


 青森県むつ市大畑町の小さな食堂「マルシン」。何度も試作を重ねたというしょうゆベースの自家製だれに、たった今さくから切り分けた津軽海峡産天然ヒラメの刺し身をくぐらせる。「漬けと言うけど、2~3分、たれに絡ませる、あえる感じで十分なんです」

 完成した漬け丼は、刺し身がつやつやとたれをまとって輝いている。試食して想像以上。先ほど店主の家政伸吾さん(65)が調理しながら教えてくれた「長時間漬けない漬け」が効いている。淡泊なはずの白身魚がたれの味に上書きされることなく、しっとりした食感でうまみが強い印象です。

 「津軽海峡の荒波で育つヒラメは身が引き締まって味も食感も違う。東京の豊洲市場でも一番を取る。それと水揚げしてすぐ、神経締めの技術も良くないと」

 どうりで。店主は大畑町で活魚卸売「家政水産」を長く営む目利き、腕利きということで、格別な漬け丼ができるわけです。2024年に店を開いたのも「下北の魚があまりにうまいもんで、もっと地元でも食べてほしいと思って」。今や同店のヒラメ漬けは「下北ジオパーク認定商品」にも選ばれています。

 これから12月~3月はさらにうまみが増す「寒ビラメ」の旬だとか。これ以上とは、想像がつかないのですが…。

■問い合わせは「マルシン」電話0175-34-5279(金土日午前11時~午後6時営業)

【山本知也市長から】むつ市の誇る産品をぜひ!
 青森の県魚ヒラメ。中でも12月から3月に津軽海峡で取れたヒラメは「寒ビラメ」とも呼ばれ、むつ市が誇る冬の味覚です。

 漁場が陸地に近いため、素早く処理ができ、新鮮な状態が保ちやすいことも魅力の一つ。冷たく厳しい海で育つため、身が引き締まり、上品な甘みとコリコリとした食感が楽しめる逸品です。ふるさと納税の返礼品としても大変好評をいただいております。

 これから本格的な旬を迎えるむつ市自慢のヒラメ、ぜひご賞味ください。

【こちらもチェック】冬も楽しめる街なかグランピング
 むつ市の街なかにあるグランピング施設『PARK DAIKANYAMA』(代官山公園)は、冬期間も快適にアウトドアが楽しめる設備が充実。下北半島の新たな観光拠点としてにぎわいを発信している。

 ドームテントやパークトレーラーなどが整い、愛犬と一緒に泊まれるエリアやドッグランも完備。宿泊以外にも区画貸しのBBQ利用や、地元食材を生かした飲食店もあり、多彩なニーズに対応している。

 問い合わせは電話0175-31-1370へ。

活魚卸売の腕利き店主が作る津軽海峡産天然ヒラメの漬け丼1100円。漬けの冷凍販売もあり、自宅でお店の味が楽しめると好評=10月中旬、むつ市大畑町の「マルシン」

店主の家政伸吾さん

©PARK DAIKANYAMA

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