「劇場王」西村喜助の生涯知って 劇団「やませ」が20、21日に上演/八戸

夜遅くまで稽古に励む大舘代表(左)ら出演者たち

 青森県八戸市の劇団「やませ」(大舘登美子代表)は20、21の両日、本年度の本公演「木綿と錦-劇場王西村喜助-」を同市の八戸ポータルミュージアムはっちで行う。本番に向け、出演者は夜遅くまで稽古に励んでいる。

 「木綿と錦」は、日清戦争後の同市で繊維業の実業家として成功し、のちに劇場経営も手がけた西村喜助(1867~1942年)の一代記。度重なる火災にもめげず、劇場「錦座」を再建した不屈の精神を描く。

 劇団員の佐々木功さん(74)が脚本を手がけたオリジナル作品で、上演は2010年以来16年ぶり。随所にアレンジを加え、台本を持った役者が声を中心に演じる「ドラマリーディング」に劇団として初挑戦するほか、大正琴の演奏などを劇中に取り入れた。佐々木さんは「ずっと再演したかったが、舞台装置が大がかりで実現できなかった作品。他の団員からドラマリーディングを提案され、すぐに再演を決めた」と話した。

 稽古は8月に始まり、9月中旬から本格化。10月26日夜は大正琴に合わせた朗読を初めて行い、出演者たちが軽妙な語りや美しい音色を響かせた。

 大舘代表(70)は「市内に映画館がなくなってしまった今こそ、『芝居を見せたい』という情熱を持って劇場を建てた喜助の生涯を知ってほしい」と語った。

 「木綿と錦」は20日が午後6時半、21日は午前10時と午後1時半に開演。入場料は一般前売り2千円(当日2500円)、中高生前売り800円(当日1100円)。問い合わせは「やませ」(電話0178-44-8893)へ。

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