アメッコ市の新たな神殿が完成 職能短大生製作、地域行事支える

完成した神殿の前で記念撮影する学生ら
 2月14、15日に開かれる秋田県大館市の伝統行事「大館アメッコ市」の会場に設置する新しい神殿が完成し、14日に同市の秋田職業能力開発短期大学校で関係者にお披露目された。実行委員会事務局の市観光協会の依頼を受け、同校住居環境科の学生5人が昨年から製作していた。

 昨年の行事まで使用していた神殿は、1986年に大館青年会議所から寄贈されたもの。会場に鳥居とともに設置して神事などを行い、来場者が参拝するスポットになってきた。しかし、老朽化が進み、設置を担う業者の確保も難しくなっていたことから市観光協会が同校に相談。2024年度の2年生が試作を担い、25年5月から現2年生が神殿の製作に取り組んでいた。

 この日は、学生や職員ら約70人が同校体育館でアメッコ市を彩る「ジャンボ枝アメ」を制作。作業終了後に実行委のメンバーらも集まり、今月に完成したばかりの神殿を清める神事を行った。

 神殿は秋田杉製。運搬、設置がしやすいよう従来の神殿よりも一回り小さい高さ約3・2メートル、横幅2・65メートル、奥行き1・8メートルとし、軽量化も図った。屋根や壁、柱などを分解できる組み立て式とするなど、学生のアイデアを生かした設計となっている。

 学生の指導に当たった住居環境科の中田智大准教授は「自分たちが作ったものが形になり、地域の役にも立てるので、学生たちは楽しみながらいい経験ができたと思う」。リーダーを務めた同科2年の西田樹さん(19)は「今まで学んだことを生かせた。行事当日は多くの人に神殿を見てもらいたい」と話した。

 神事に参加した実行委員長の斎藤勇作さん(69)=大館菓子協会会長=は「学生の協力に感謝している。若者の力で神殿が新しくなったの機に、行事を訪れる若い人も増えてほしい」と語った。

 大館アメッコ市は1588(天正16)年ごろに始まったとされ、「この日にあめを食べると風邪をひかない」といわれる。会場にはさまざまなあめを売る屋台が並ぶ。

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