きりたんぽ鍋(秋田県鹿角市/大館市)

 鹿角市が「発祥の地」、大館市が「本場」を掲げる。ご飯を半分すりつぶす「半殺し」にして表面を焼いたたんぽと、比内地鶏スープとの相性の良さが特徴。

 「たんぽ」という名称は、稽古槍(けいこやり)と呼ばれる槍の先端部(「たんぽ」あるいは「たっぽ」と呼称)と形が似ていたことから言い伝えられたという。鍋料理にする際には、「たんぽ」を等分に切って入れるため「きりたんぽ」との名称が広まったとされている。

 山で狩猟や炭焼き、杉伐採作業に従事した男たちが、山小屋生活の中で、残ったご飯をこねて丸め、くしに巻き付け焼き、仕留めた鳥やキノコなどの鍋に入れたり、そのままみそを塗って食べたのが始まりと伝えられている。また朝、あるいは昼食用として狩りなどに持ち込み、食べ残したおにぎりをそのまま鍋に入れたという説などもある。

 起源は諸説あるが、明治期にはしょうゆの鍋料理として北鹿地区の家庭に広がり、地鶏の本場大館の料亭で人気となって、1961(昭和36)年の秋田国体で全国で注目されるようになったとされる。

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