クルーズ船の寄港増やすには… 観光コンサルタント・清水克子さんに聞く

 国内外のクルーズ船旅行者が増加傾向にある中、県内への寄港を増やすには何が必要なのか。クルーズ船の誘致戦略に詳しい観光コンサルタント清水克子さん(K.ツーリズム・デザイン代表取締役)は「『秋田らしさ』を具体化してPRすることが大事だ」と強調する。

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 秋田県内では昨年、秋田港に32回、船川港に1回の計33回の寄港があり、過去最多を更新した。一方で今年は、県内に訪れる船で最大の「MSCベリッシマ」を運航するジャパネットツーリズム(福岡市)が、全7回のツアーの寄港先を秋田港から酒田港(山形県酒田市)に変更。同社は「新規顧客の獲得などを総合的に判断した」と説明している。

 清水さんの元には、船の運航会社から「新しい港を知りませんか」という連絡が来るといい、「運航会社は、顧客を飽きさせないために新しい寄港地やコースを探している。誘致活動では、秋田に行けばどういう楽しいことができるのかを明確化し、具体的な違いをアピールしてほしい」と助言する。

 その上で「新しいものを生み出すのは難しいし、背伸びしても長続きしない。地元住民にとっての日常を乗船客に一緒に体験してもらうなど、足元の地域を見詰め直し、アレンジするのが良いと思う。楽しさがきちんと伝わる写真を使って発信することも大事だ」と提案した。

 船の寄港時には、観光消費による経済波及効果が期待されている。清水さんは、外国人客が買い物で困らないようにする準備が必要だとして「英語が話せなくても説明を書いておいたり、指さしで会話できる道具を用意したりするだけで十分なおもてなしになる」と語った。

 クルーズ旅行のスペシャリスト「クルーズ・マスター」として魅力を発信しており、「クルーズ船は時間やお金に余裕のある人が乗るものというイメージがあるかもしれないが、数日間の旅行もあるし、料金を日割りにすると意外と高額でない船もある。『百聞は一見にしかず』なので、ぜひ乗ってみてほしい」と呼びかけた。

 清水さんは東京都出身。1984年近畿日本ツーリスト入社。日本旅行業協会などへの出向を経て2024年2月、K.ツーリズム・デザインを設立した。

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