荒天で漁に出られぬ日々…金浦「掛魚まつり」で豊漁を切実に願う

タラを担いで、社殿に続く石段を登る参加者
 江戸時代から300年以上続くとされるタラの奉納行事「掛魚(かけよ)まつり」が4日、秋田県にかほ市金浦で開かれた。重さ10キロ前後のタラ13匹を金浦山神社に納め、海の安全や豊漁を祈願した。

 恒例の「鱈(たら)行列」には、地元の漁業関係者や金浦中の生徒ら約70人が参加。金浦神楽の山車を先頭に、県漁業協同組合南部支所を出発。タラを縄でつるした竹ざおを2人一組で担ぎ、約2キロ先の金浦山神社まで練り歩いた。

 タラが社殿前に並べられると、観光客らが囲んで写真に収めていた。その後、金浦神楽の奉納と神事が行われた。

 県漁協南部支所によると、タラ漁は例年1月から3月にかけて行われるが、今年はしけが続き、1月19日以降出漁できていないという。金浦漁港の漁師佐々木陽平さん(35)は「天気が悪く、1月も1回しか漁に出られなかった。きょうの神事を機に、大漁になることを願いたい」と話した。

 神社向かいにある市労働者研修センター・エニワンではたら汁が販売され、来場者は冷えた体を温めていた。

 掛魚まつりは、漁への感謝として守護神に漁獲の一部を奉納していたところ、海上安全や大漁祈願をする風習が生まれ、獲物の大きさを誇示する要素も加わったとされる。

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