大平山元遺跡の石斧が半世紀ぶりに「帰省」

17日から開かれる「おかえり石斧展」のチラシ

 青森県外ケ浜町の大平山元遺跡が発見されるきっかけとなった石斧(せきふ)が17~22日、同遺跡展示施設「む~もん館」で展示される。石斧は、国重要文化財に指定される見通しとなっている同遺跡出土品の一つ。およそ半世紀ぶりの地元への「帰省」になるという。

 同遺跡は世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つ。旧蟹田町だった1971年、中学生が石斧を見つけたのを契機に、県立郷土館による学術調査が行われ遺跡発見へとつながった。石斧はむ~もん館でレプリカを展示しており、実物は県立郷土館が所蔵している。長さ19センチ、幅8センチ、厚さ3.5センチ。

 今回の「おかえり石斧展」は今年3月、国の文化審議会が同遺跡の出土品570点を国重文に指定するよう答申したことを記念し、県立郷土館の協力を得て町教育委員会が主催する。町教委社会教育課世界遺産対策室の成田竣学芸員は「貴重な資料を見ることができる機会。ぜひ来場を」と呼びかけている。

 午前9時~午後4時。観覧料300円(大学生以下無料)。問い合わせは同対策室(電話0174ー31ー1233)へ。

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