青森県立黒石高校情報デザイン科展が12日から15日までの日程で、黒石市役所わのまちセンターイベントホールを主会場に開かれる。テーマは「異なる視点が出会う場所」。13、14の両日は同センター近くの国指定名勝・金平成園にも作品を展示するほか、12日は市議とのトークセッションも開催。来場者への特典を用意するなど、多彩な企画となっている。

　同展では学習の集大成として、学年ごとに手がけた作品などを披露し、デザインの魅力をアピールする。

　金平成園は、同展とのコラボ企画として2日間限定で冬の無料特別公開を行う。園内の旧加藤家住宅内に、ペンギンの折り紙で表現した作品を展示。住宅からは冬ならではの美しい庭園の景色を眺めることができる。

　10日に折り紙を並べる作業をしていた3年生の澁谷陽南詩（ひなた）さんは「全学年で折って一体感を感じたし、並べてみると想像以上の出来。黒石高校を目指す中学生や地域の多くの人たちに見に来てほしい」と話していた。

　トークセッションには3年生6人が参加し、市議らと市の課題をデザインの力で解決する方策について話し合う。

　来場者に配布する特典「わのまち創出カード」は、会場周辺の菓子店や飲食店8店舗を利用する際、おまけが受けられる。

　このほか、弘南鉄道を利用して来場すると復路が一律100円となるほか、交流サイト（SNS）での情報発信も行っている。

　同展は午前10時～午後5時（15日は午後2時まで）。金平成園の開園時間は両日とも午前10時～午後3時半。