
青森市橋本2丁目にある浦町神明宮の宵宮が15日、復活した。地元住民が協力して「実行委員会」を立ち上げ、高齢化や人手不足のため昨年いったん消えてしまった祭りの明かりを再びともした。「宵宮は地域のみんなが楽しみにしているもの。長く続けたい」。中学生から80代までの実行委メンバーは、子どもたちや家族連れでにぎわう様子を見つめ喜びをかみしめた。
午後4時半。目玉イベント「当たりくじ付きお菓子のつかみ取り」のテント前には長蛇の列ができていた。お菓子が入った箱に次々と手を入れていく子どもたち。たくさん取れると「すごい」とうれしそうな表情を見せた。
浦町神明宮責任役員の木村克己さん(80)は「素晴らしい(実行委の)人たちが集まり頑張ってくれた」と喜び、「来年は浦町神明宮鎮座400年の節目の年。いいスタートを切れた」と話した。
浦町神明宮の宵宮は、戦後復興期から始まったとされ、地域の伝統行事として続いてきた。長く神社関係者が運営してきたが、昨年は高齢化や人手不足により開催できなかった。木村さんは「楽しみにしてくれていた宵宮の中止は苦渋の決断だった」と当時の胸中を明かす。
「何で宵宮がなかったんだろうね」。宵宮復活のきっかけはちょうど1年前、地元に住む鈴木麻理奈さんが家族や友人と交わした何げない言葉だった。
「このまま(宵宮が)なくなるのは寂しい。何か協力できないか」と思った鈴木さんは、知人の工藤知久子(ちくこ)さんに相談。知り合いだった木村さんに工藤さんが協力を提案すると、木村さんはこれを快諾。こうして実行委員会が動き出した。
鈴木さんたちは、実行委メンバー募集のチラシを作ったり3月に近隣の11町会に配布。地域学校協働活動推進員でもある工藤さんが地元の小中高校にも配り、宵宮への協力もお願いした。幅広い年代の18人が集まった。
最初の打ち合わせは4月上旬。イベントの企画や必要な物品の買い出し、ちょうちんやのぼり旗の設置など、やらなければいけないことがたくさんあった。さまざまなアイデアを出し合い、楽しみながら進めてきた。お菓子のつかみ取りは中学生のアイデアだ。
「たくさんの人に来てもらえてうれしい」と、にぎわいを目の当たりにして充実感を漂わせた鈴木さんと工藤さん。「ただ課題も見えた。委員を増やして、また楽しい宵宮ができれば」と来年を見据えた。
午後4時半。目玉イベント「当たりくじ付きお菓子のつかみ取り」のテント前には長蛇の列ができていた。お菓子が入った箱に次々と手を入れていく子どもたち。たくさん取れると「すごい」とうれしそうな表情を見せた。
浦町神明宮責任役員の木村克己さん(80)は「素晴らしい(実行委の)人たちが集まり頑張ってくれた」と喜び、「来年は浦町神明宮鎮座400年の節目の年。いいスタートを切れた」と話した。
浦町神明宮の宵宮は、戦後復興期から始まったとされ、地域の伝統行事として続いてきた。長く神社関係者が運営してきたが、昨年は高齢化や人手不足により開催できなかった。木村さんは「楽しみにしてくれていた宵宮の中止は苦渋の決断だった」と当時の胸中を明かす。
「何で宵宮がなかったんだろうね」。宵宮復活のきっかけはちょうど1年前、地元に住む鈴木麻理奈さんが家族や友人と交わした何げない言葉だった。
「このまま(宵宮が)なくなるのは寂しい。何か協力できないか」と思った鈴木さんは、知人の工藤知久子(ちくこ)さんに相談。知り合いだった木村さんに工藤さんが協力を提案すると、木村さんはこれを快諾。こうして実行委員会が動き出した。
鈴木さんたちは、実行委メンバー募集のチラシを作ったり3月に近隣の11町会に配布。地域学校協働活動推進員でもある工藤さんが地元の小中高校にも配り、宵宮への協力もお願いした。幅広い年代の18人が集まった。
最初の打ち合わせは4月上旬。イベントの企画や必要な物品の買い出し、ちょうちんやのぼり旗の設置など、やらなければいけないことがたくさんあった。さまざまなアイデアを出し合い、楽しみながら進めてきた。お菓子のつかみ取りは中学生のアイデアだ。
「たくさんの人に来てもらえてうれしい」と、にぎわいを目の当たりにして充実感を漂わせた鈴木さんと工藤さん。「ただ課題も見えた。委員を増やして、また楽しい宵宮ができれば」と来年を見据えた。

