「人間失格」豆本に 産直メロスで限定販売

ケースに入った「人間失格」の豆本セットを手にする山本さん

 青森県五所川原市金木町のイラストレーター山本風花さん(21)が、地元出身の作家太宰治の代表作「人間失格」の豆本を作った。同作品を8巻に分冊して収めており、表紙には山本さんの絵が印刷されている。14日から同市の金木観光物産館「産直メロス」で10セット限定で販売する。

 山本さんは今春、「地元を盛り上げる活動ができれば」と豆本などの太宰関連グッズを開発。同物産館にグッズのカプセルトイ「太宰治ガチャ」を設置し、話題となった。今月19日の太宰の生誕日に向け、新たに「人間失格」の豆本を企画し、同市唐笠柳の文芸印刷に制作を依頼した。

 豆本は縦約5センチ、横約4センチの大きさ。表紙の原画は5月に描いた。山本さんは「人間失格の主人公は人前では優しく温厚な人柄だが、本心ではいろいろと屈折した感情を持っている。そういう二面性を表現した」と語り、「思った通りのものができて満足。いろいろな人に手に取ってもらい、太宰作品の魅力を知ってほしい」とPRする。

 「人間失格」の豆本はケース付きで1セット1万円(税込み)。購入者には特典として表紙の絵が描かれた缶バッジとポストカードが付く。問い合わせは同物産館(電話0173-54-1155)へ。

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