自然育ちの鶏の卵で卵かけご飯ランチ 遠野市のみそ汁カフェ「隠れ家いつき」

有精卵と化学調味料を使わない豚汁が自慢の「卵かけご飯ランチ」
 遠野市宮守町のみそ汁カフェ「隠れ家いつき」を営む樹(いつき)美千子さん(57)は、自ら育てた鶏の有精卵を使った「卵かけご飯ランチ」を提供している。新鮮な卵を食べたいと店周辺で飼育を始め、花巻市内に平飼いの養鶏場もつくった。自然に近い環境で育てており、「体が喜ぶ卵を食べてみてほしい」と語る。

 飼料は手作りにこだわり、主に自然の食材を使用。ストレスを感じさせないようにしている。卵は1日25個ほど取れ、週1、2回、花巻市内の産直やスーパーで販売する。

 樹さんは10年ほど前、市販の卵の生臭さが気になり、好きな卵かけご飯や菓子が喉を通らなくなった。新鮮な卵を食べるため、2020年ごろに仙台市の友人からウコッケイのひなをもらい、店周辺で飼い始めた。イタチに全滅させられたときもあったが徐々に数を増やし、24年春に花巻市に養鶏場を開いた。

 自慢の卵を使ったランチは、卵かけご飯、化学調味料を一切使わない豚汁、総菜1品、ピクルス、漬物、梅干しの定食。1日10食限定(千円)とする。

 米粉スイーツや無農薬栽培の豆を使った自家焙煎(ばいせん)コーヒーなども販売している。営業は5~10月の第1、3土曜と日曜。午前11時~午後4時。

広々とした土地で鶏を育てる樹美千子さん

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